トルコリラ2018比較

トルコリラでスワップポイント生活!2018年のスワップポイントを比較してみた

トルコリラ スワップポイント

|2019.04.07

 

高スワップポイントによって高い利回りが期待できるトルコリラですが、一方で急激な為替変動によるリスクも。

そんなトルコリラですが、2018年のスワップポイントは各社どれくらいの水準だったのでしょうか?

今回は2018年のトルコリラのスワップポイントの運用でどういう結果になっていたかを解説いたします。

トルコリラの特徴は?

トルコは人口構成が若く、将来にかけて労働力人口の増加が予想されることや地理的に欧州とアジア、中東に隣接して交易等の中継地になることから、中期的に高い経済成長力を有する新興国です。

トルコリラの最大の魅力は、高い政策金利によって、スワップポイントの収益を狙うことのできる通貨であることです。政策金利はなんと24%と、同じく高金利である南アフリカの6.75%、ニュージーランドの1.75%、ドルの2.25%と比べても相対的に高い水準となっています(2019年3月31日時点)。

一方で、政策金利の高さは、インフレ率が高いことでもあるため、購買力平価の観点からトルコリラに不利に働きます。
トルコ中央銀行(TCMB)のインフレ目標は5%(上下2%が許容範囲)ですが、2016年4月の消費者物価上昇率は前年比6.57%となり依然として高いインフレ率となっています。
また、トルコは慢性的な経常赤字で、国内の資金需要を満たすために、外国からの資金流入に依存しています。そのため、先進国の金融政策の変化など、グローバルな資金流れに影響を与える要因によって、相場変動が大きくなる傾向にあります。

中長期的にみれば、トルコリラは対先進国通貨で下落基調にあり、2013年5月にバーナンキ米FRB議長(当時)が米国の金融緩和縮小の可能性に言及した、いわゆる「バーナンキ・ショック」に際して、トルコリラは、ブラジルレアル、インドルピー、インドネシアルピア、南アフリカランドとともに、資金流出懸念から株式や通貨が大幅に売られました。

2015年8月のチャイナショック後はさらなる下落を続け、2016年5月に過去最安値となる35.72円を記録、現在はさらに下げて20円前後の水準となっています。

トルコリラの為替動向

トルコリラ/円の月足チャート

実際のトルコリラの為替のチャートを見てみると、このように長期的にトルコリラは下落傾向にあり、ここ数年では上昇トレンドはほとんど来ていないのがわかりますね。

したがって、トルコリラがどこの時点で底値になるかを見極める必要があります

トルコリラの変動要因とは?

主な上昇要因

国際情勢中東の緊張緩和、ロシア・ウクライナ情勢の安定
政治政局の安定
金融政策金融引き締め(観測の高まり)
経済指標外国人観光客や経常収支などの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合

主な下落要因

国際情勢地政学リスクの高まり、欧米諸国との対立
政治専制政治に対する国民の反発、要人発言
金融政策金融緩和(観測の高まり)
経済指標消費者物価などの指標が市場予想を下回る悪い数字の場合

※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。

トルコの概要

国・地域名トルコ共和国(Republic of Turkey)
首都アンカラ
位置北緯39度52分 東経32度52分(アンカラ)
面積78万0,576km2
人口7,774万人(2015年IMF推計)
主要言語トルコ語

スワップポイントとは?

スワップポイントとは、金利が異なる2種類の通貨の取引の際の「通貨間金利差調整分」のことをいいます。

例えば、日本円は金利0.1%というのが平均的な金利で、銀行などでお金を預けた際に0.1%の金利がつくことはイメージができるかと思います。

一方で「トルコリラ」という通貨では、24%の金利がつきます。

その場合に、日本円とトルコリラの通貨取引をする際に金利差が23.9%発生します。この金利差を「スワップポイント」と呼ぶのです。

トルコリラ円スワップ比較!2018年度版

FX会社ごとにスプレッド、スワップポイント、最小取引通貨単位、スワップポイントのみの引き出し可否は異なっています。

スワップポイントは、各社とも高いスワップポイントを提供しています。一見するとあまり大きな違いには見えませんが、通貨量が増えて、長期運用した時に大きく変わってきます。

2013~2018年 トルコリラ円の年間スワップポイント比較一覧表
GMOクリック証券
(くりっく365)
ヒロセ通商
(LION FX)
サクソバンク証券GMOクリック証券
(FXネオ)
みんなのFX
(トレイダーズ証券)
2013年7956円
2014年20602円
2015年33827円
2016年33477円41975円
2017年33191円33090円31184円
2018年38071円32350円35133円30138円

※トルコリラ円を1万通貨保有した場合
赤字は該当年で一番高いスワップポイントを示しています
※みんなのFXは2018年からトルコリラ円のサービス開始です

トルコリラ円年間スワップポイントは、2017年・2018年の2年連続で、GMOクリック証券(くりっく365)が1位でした。
さらに、直近の1年間において、月ごとのスワップポイント・年間金利を比較してみました。

 

直近過去1年 トルコリラ円の月間スワップポイント・年間金利比較一覧表
FX会社
みんなのFX
(トレイダーズ証券)

GMOクリック証券
(くりっく365)

サクソバンク証券
ヒロセ通商
(LION FX)
GMOクリック証券
(FXネオ)
2018年3月2922円2680円2553円2459円2400円
2018年4月3025円2975円2358円2337円2650円
2018年5月2749円2604円2434円2701円2312円
2018年6月3176円3160円2883円2598円2438円
2018年7月3091円2959円2885円2801円2434円
2018年8月3340円3714円2692円2666円2223円
2018年9月2845円2734円2728円2313円1849円
2018年10月3650円3666円3484円3174円3007円
2018年11月3560円3722円4102円3061円3050円
2018年12月4035円4158円4172円3100円3055円
2019年1月3454円3483円3099円3012円2409円
2019年2月3416円3480円3116円2679円2404円
直近1年の
合計
スワップポイント
39263円39235円36506円32901円30231円
年間金利18.80%18.79%17.48%15.76%14.48%
スプレッド1.7銭
原則固定
5.3銭2.1銭1.9銭
原則固定
1.9銭
最小取引単位1000100005000100010000

※トルコリラ円を1万通貨保有した場合
赤字は該当月 or 該当年で一番高いスワップポイントを表示
※年間金利はレバレッジ1倍・1トルコリラ=20.88円で計算

スワップポイントの反映日

また、スワップポイントは毎日つくといっても、会社ごとにポイント付与のタイミングが違っています。

例えば、土日や祝日分もスワップポイントはつきますが、口座に反映されるタイミングが会社ごとに少し異なります。

土日のスワップポイント反映日
FX会社ポイント反映日
GMOクリック証券火曜日、又は水曜日
FXプライムbyGMO水曜日、又は木曜日
ヒロセ通商水曜日
くりっく365水曜日
マネーパートナーズ火曜日
SBI FXトレード水曜日、又は木曜日

スワップポイントのつくタイミングは、ポジションを保有した状態でNYクローズ時間午後5時(日本時間午前7時、但しサマータイムは午前6時)をまたいだ時です。

米国はサマータイム制を導入しているため、時期によって日本時間が以下のように異なりますので注意が必要です。

NYクローズ時間
米国標準時間(冬時間)
11月第1日曜日~3月第2日曜日
日本時間 午前7時
米国夏時間(サマータイム)
3月第2日曜日~11月第1日曜
日本時間 午前6時
トルコリラのスワップポイントだけで生活するには(スワポ生活)

トルコリラ円のスワップポイントだけで生活していくには、いくら資金が必要なのか計算してみましょう。

トルコリラは値動きが大きいため、急激な変動でロスカットされてしまわないためにレバレッジは高くても2倍程度、かつ資金を分散して常に証拠金に余裕を持った状態で運用する必要があります。

例えば、1トルコリラ24円の時にレバレッジ2倍で買いポジションを持った場合、トルコリラの底値である18円をさらに下回る1トルコリラ12円程度まで下落しない限りロスカットされることはありません。

しかし、そのような可能性もないわけではないため、ドルコスト平均法などを利用して、複数回に分けてリスクを分散しながら購入するなどを検討しましょう。

レバレッジはできれば1.5倍までに押さえておくことが望ましいです。

スワップポイント(金利差)がいくら貰えるか計算

まず、トルコリラ円で得られるスワップポイントはいくらになるか見ていきます。

最も高いスワップポイントでトルコリラ円のスワップを計算した場合のシミュレーションとなります。

月36万円のスワップポイントを受け取る場合

1日のスワップポイントが120円、取引通貨量を100万通貨とした場合、1日で12,000円の金利が得られます。

そして、一カ月後に360,000円、一年後に4,320,000円得られることになります。

また、年間利回りは、1トルコリラを24円、スワップポイントを120円で計算した場合、約36%になります。

ただし、実際の利回りには為替変動も含めることに注意してください。

スワップ1日あたり120円、100万通貨運用した場合
運用日数スワップポイント
1日12,000円
1ヵ月360,000円
1年4,320,000円
3年12,960,000円
5年21,600,000円
10年432,000,000円

レバレッジと必要証拠金を計算する

レバレッジ2倍でトルコリラ円を1万通貨購入する場合、必要証拠金は約12万円です。

1トルコリラ24円 × 10,000通貨 ÷ 2倍 = 120,000

先ほど、月36万円のスワップポイントを受け取るには100万通貨が必要とわかりましたので、必要証拠金は約1200万円となります。

毎月に受け取りたいスワップの金額に応じて、もう少し細かく必要資金を見ていくと次のようになります。

毎月のスワップ必要資金レバレッジ
月50万円約2656万円2倍
月30万円約1600万円2倍
月20万円約1066万円2倍
月10万円約533万円2倍

トルコリラ円スワップポイントで最適なレバレッジは?

レバレッジはトルコリラ円の最大下落率を推測し、ロスカットされないよう設定するべきです。

トルコリラ円のスワップポイント投資では、中長期保有をするためその間に為替が大きく変動する可能性があります。したがって、過去の実績から1年間の最大下落率を参考にレバレッジを決定します。

トルコリラ円の最大下落率とロスカットされないレバレッジ水準
2014年2015年2016年2017年2018年
最大下落率20.6%25.6%25.8%15.7%48.5%
ロスカット
されない
レバレッジ水準
4.9倍以下3.9倍以下3.9倍以下6.3倍以下2.1倍以下

2018年の最大下落率が1番高く、ロスカットされないレバレッジ水準が2.1倍以下でした。

トルコリラ円のサヤ取りをどこのFX会社で行うか?

トルコリラの最大リスクは、上述した為替変動によるロスカットです。そこで、そうした為替変動を回避するための手法が、サヤ取りです。

サヤ取りとはスワップポイントが高い会社と低い会社で同じだけトルコリラの買いと売りのポジションを同時に持つことで差額のスワップポイントを取る手法です。

このような仕組みなので当然のことながら各社を比較して条件が有利なFX会社を選ぶ必要があります。

買いのスワップが高いのは「LIGHT FX」

トレイダーズ証券のLIGHTFX

過去実績からもLIGHTFXがスワップポイントが高く取引単位も1,000通貨から可能です。

以下は、1万通貨あたりの月にもらえるスワップ合計の比較データです。

 

トルコリラみんなのFXくりっく365サクソバンク
7月309129592988
8月334037142692
9月284527342728
10月365036663609
11月356037223976
12月403541584172
1月345534833462
2月341634803497

 

  • 取引単位:1,000通貨
  • スプレッド:1.8銭
  • 未決済でもスワップを出金可能
  • 証拠金維持率100%以下でロスカット

売りスワップが安いのは「GMOクリック証券」

GMOクリック証券 FXネオ

GMOクリック証券の「FXネオ」というサービスが安定的にトルコリラ円のスワップポイントを安く提示しています。

 

トルコリラSBIFXGMOクリック証券マネースクエア
7月-2819-2434-3010
8月-3080-2223-2741
9月-2797-1849-2411
10月-3238-2488-3297
11月-3166-3056-2927
12月-3413-3055-2850
1月-2710-2409-3360
2月-2790-2404-2492

 

GMOクリック証券の主な取引スペックは以下のとおりです。

 

  • 取引単位:10,000通貨
  • スプレッド:1.9銭
  • 未決済でもスワップを出金可能
  • 証拠金維持率100%以下でロスカット

トルコリラでスワップ生活!2019年はトルコリラ逆襲のチャンス

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